【要約】理科系の作文技術【論文の書き方】

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僕の文章は「わかりずらい」と、上司からご指摘を受けたことがある。その当時は理由がわからなかった。今はわかる。論理の流れがおかしいからだ。この本は論理の流れがおかしくならないように書く技術を教えてくれる。本書で紹介する技術はブログを書く際にも有用です。

この記事が参考になる人:論文、説明書などの誤解がない文章を書く必要がある人

内容

本の概要

この本は仕事の文書を書くための技術をまとめた本である。仕事の文書とは他人が読む文章のことである。具体的には報告書、研究論文など他人が読んで、次の判断、行動を起こすための文書である。重要なことは、事実と意見を明確にわけることと、必要なことはもれなく書いてあり、必要のないことは一切書かないことである。

わかりやすい文章は論理の流れがはっきりしている。はっきりしているとは、他の意味にとられない、一義的に読めることである。コツはスパッと言い切ること、日常用語を使用した短い文で構成することである。

文書を書く前の準備

文章を書く前の準備が大切。まず文章を書く目的を明確にすること。例えば、来年度の研究の予算取りをするため、上司を納得させるための報告書など。文書にはそれぞれの役割がある。役割を満足するように書く。そして、文書を書く前に書くために必要な材料はすべて揃えておくことが必要。

主題の選定

文書を書き始める前に、文書の主題を選定する。1文書、1主題である。例えば、仕様書のようなものだと「何を書け」がきっちと与えられている場合は、主題は自動的に決まる。主題が決まれば、誰が読むのか、その読む目的は何かが明確になる。明確になったら「目標規定文」を設定する。「目標規定文」は何を目標として書くのかを短い文章で設定するものである。文書はこの目標規定文に沿う内容を書く。文書を書きながら、都度「目標規定文」に沿っているか、見直す。

文章の構成

文書の組み立て

文書の組み立ての基本は重点先行主義である。重要なことを先に述べる。時間がない人が増えたため、文書の概要を理解させるためである。そのため、表題は具体的なものとする。さらに序論を読んだだけで文書全体がわかるようにする。序論で全体を読む必要があるか、人に判断していただく。

文書の流れは、外観から細部とする。どのような順番で記述するか、あらかじめ決めておき、守れなくなったら、最初からやり直す。研究論文の場合、研究の時系列では思考の過程が行ったり来たりして最短距離ではない。研究を振り返って、論理の流れが最短距離になるような順番とする。

文書の流れ(構成案)の作り方は以下の3つからなる。

目標規定文をにらむ。

集めた材料と考察を行う。

文書の流れを決める。

※注意として、話が行き戻らないようにする。

段落と文について

ここからは文書の流れの中の単位「段落」、「文」について述べる。

段落について。文書を書く際に、1段落で主題のなかのひとつの話題(トピック)についてのみ述べる。トピックの設定が必要である。そして、トピックと関係がないことは書いてはいけない。トピックが変わるときは、段落を変える。長すぎる段落は読んでいてうんざりする。読者のことを考えてトピックを展開すること。また、トピックは段落の冒頭に書くのが一般的である。段落の冒頭を並べると文書全体の要約になっていることが望ましい。

文について。日本語は文の最後まで読まないと意味がわからない構成である。理由は、修飾語を被修飾語の前に置く構成であるため。文の論理の流れが崩れるのは、修飾語の配置がおかしいためである。

文書の言葉の選択する際には、はっきり言い切る姿勢が大事である。英語ではぼかした表現はしない。「ほぼ」、「約」、「おおよそ」といった表現は削るべきである。

事実と意見

論理の流れを明確するために、事実と意見を明確にわける必要がある。

事実とは、証拠を上げて裏付けすることができること。

自然に起こる事象。過去に起こった事象。自然法則

しかるべきテストや調査で、真偽を客観的に確認できるもの

意見とは

意見とは、以下の7つに分類される

推論:ある前提に基づく推測の理論

判断:内容、価値など見極めてまとめた考え方。

意見:推論や判断を自分なりに考え、感じて到達した結論

確信:自分では疑問の余地がないと思う意見

仮説:真偽のほどはわからないが、仮に打ち出した考え

理論:証明になりそうな事実が相当数あるが、万人に容認される域には到達していない仮説

法則:すべての人が容認せざるを得ないほど、十分な根拠がある理論

事実と意見の書き分け

事実の記述の際には3つの注意が必要。

何を書く必要があるか十分に吟味する。

ぼかした表現をせずに明確に書く。

名詞と動詞で書く。主観に依存する修飾語は書かない。

意見の記述は基本は以下の2つである。

「私は~考える。」という文の構成である。考えるが無くならないように注意する。

意見の内容の核となる言葉が、主観に依存する修飾語である場合、基本の「私」、「考える」は省くことが許される。そうでない場合は、省いてはいけない。

事実と、意見の書き分けの心得は、事実を書いているのか、意見を書いてい入るのか、いつも意識して書くことである。そして、事実の記述には意見を混入させないことである。文を書いた後、事実と意見を逆にとられる心配がないか、入念に読み直す必要がある。

※事実は一般的でなくて、特定的であるほど、具体的であるほど価値が高い。

わかりやすい文書とは

論理の流れが明確でかつ、簡潔な表現で書かれていることである。コツは、文を短く書くことである。頭から順に読み下してそのまま理解できる文を書く。

3つの心得

書きたいことを一つ一つ短い文にまとめる。

文を論理的にきちっとつなげる。短い文を相互の関係がわかるように、整然と並べる。

いつでも、文の主語が何かをはっきり意識する。

心得を守るために格の正しい文章を書く。格の正しい文とは、あるべき言葉が脱落したり、言葉の繋がり方がねじれていたりすることのない文のこと。特に文の途中で主語をすげかえたり、あるべき言葉を抜かないことが重要である。

さらに、読者が誤解できない表現を採用することが重要。書き下した後、読者が文をどういう意味にとるだろうかあらゆる可能性を検討する。他の意味にとられないようにするためには、修飾語を修飾すべき言葉にくっつけること、文を短くすること、必要な要素だけを書くなど、文をしっかり吟味する。

文書の印象

最後に文書全体の印象を考える。文書はわかりやすいほど良い。わかりやすくするためには、難しい表現はしない。難しい漢字を使わない。日本語は能動態で書く。(受動態を能動態に書き直せないかトライする。)文書全体の字づらを見て、黒っぽい場合は漢字表現を減らす。

今後

この文書で学んだ「事実」と「意見」の書き分け方、簡潔な文書の書き方を実践する。特に簡潔な文書の書き方はブログだけでなく、日本語の文書の基本だと思う。様々な書き仕事の中で、実践していし、紹介された技術を自分のものにしたい。

 

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